「昔はもっとメイクが楽しかったのに…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
30代・40代になると
▪くすみ
▪毛穴
▪シワっぽさ
など「なんとなく顔の印象が冴えない」日が増えてくるもの。
気になるところを隠そうとするほど、逆に“老け見え”してしまう。
これが大人肌の難しさでもあります。
メイクが義務になってしまって、
「とりあえず隠す」「なんとかごまかす」になっていませんか?
でも、本来メイクってもっと自由で、もっと楽しいもの。
そして年齢を重ねた肌だからこそ、
ナチュラルなのに、美しく見えるメイクが必ず叶えられるんです!
12年間、現役の美容部員として1万人以上の肌に触れてきた経験から、
今回は【してます感ゼロ×大人のメイク】のコツをお届けします!
\この記事を読むとこうなれる!/
▪厚塗りなしで“若見え”ベースが作れる
▪隠しすぎず必要な部分だけ上手にカバーできる
▪今の肌に合うファンデーションが選べるようになる
▪「今日なんかいい感じ!」と鏡を見るのが楽しみになる
▪してます感ゼロなのに“きれいに整って見える”メイクが身につく
「なんだか最近、ベースメイクがしっくりこない…」
という方は、ぜひ読んでみてくださいね。
ベースメイクの基本
厚塗り=カバーではない
30代・40代のお肌は、20代のころとは少しずつ違ってきます。


なんかパサパサ粉っぽい…

毛穴が目立って見える…

シミやくすみが顔色全体を暗くみせる…
こうした変化に対して「しっかり塗って隠そう」と思う方が多いのですが、
実はこれが“してます感”や“老け見え”の原因になってしまうことも。
ここで大切なのは「塗って隠す」ではなく、肌に寄り添いながら“活かす”こと。
肌の変化を否定せず自然に整えてあげるベースメイクこそ、30代・40代の肌を美しく魅せてくれるのです!
やりがちなNGベースメイク
下地
ファンデーション
コンシーラー
フェイスパウダー
どれも同じように、しっかり塗ってしまっていませんか?
たしかにカバー力は出ますが、肌に“厚みのある層” が出来る原因になるんです。
その結果…
と「やりすぎた厚塗り感」が出てしまうことに。
完成度の高いベースメイクとは?
「ナチュラルに見せたいけど、隠すところはちゃんと隠したい」
大人のメイクでは、そんな絶妙なバランスが求められますよね!
ポイントは、カバーと抜け感の“メリハリ”。
完成度の高いベースメイクには、こんな共通点があります。
・気になる部分(くすみ・赤み・シミなど)はピンポイントできちんとカバー
・肌色が整っている部分は、極力薄づき or 何もつけないくらいの抜け感
・部位によって、塗る厚みや重ね方に差をつけている
この3つが叶うと「いつものアイテム」だけで、驚くほど自然な立体感が出せるんです!
ファンデーションを“均一に塗る”から卒業して、
「見せるところ」と「隠すところ」のバランスを見直すこと。
それだけで、とっても洗練されて見えるはず◎
肌色をくすませる原因ークマ
ベースメイクで「隠したほうがいい」とされるポイントは、実はそんなに多くありません。
✔️ クマ
✔️ シミ
多くの方が気にされているのは、この2つではないでしょうか?
特にこの2つは、
・顔全体のトーンを暗くさせる
・疲れて/老けて見せる
といった原因になるので、ピンポイントでしっかりカバーすることが大切です!
▶ クマのタイプと見極め方
「クマ」と一言でいっても、実は原因や見え方によって種類が分かれます。
まずは自分のクマがどのタイプかをチェックしてみましょう!
◆青クマ|血行不良タイプ
・よどんだ血液が透けて見える状態
・寝不足や疲れで濃くなりやすく、日によって濃さが変わるのが特徴
◆茶クマ|色素沈着タイプ
・紫外線や摩擦などによるメラニンの蓄積
・毎日同じような色味で、変化が少ないのがポイント
◆黒クマ|影タイプ(たるみ)
・目の下のたるみやくぼみによってできる影
・上を向くと目立たなくなることが多い
◆赤クマ|眼輪筋のゆるみ+皮膚が薄いタイプ
• 毛細血管が透けて見え、赤っぽく見える
• 皮膚を軽く引っ張ると、少し薄く見える傾向あり
※「青クマ+黒クマ」など複数のクマが重なっている“混合タイプ”も珍しくありません。
そんなときは、まず【目立ちやすい方・気になる方】を優先してカバーしましょう。
クマのタイプが分かったら、次はタイプ別の「正しい色選び」や「カバー方法」
をチェック!
◆ 青クマ
▶ おすすめカラー:オレンジ系・サーモンピンク系
理由:青みの補色がオレンジ・ピンク。
色味を打ち消して、自然に中和することが出来る。
手順▼
・オレンジ系のコンシーラーをクマ部分に少量のせ、青っぽさをカバー
・その上から、自分の肌色に近いコンシーラーやファンデーションで色味を調節(オレンジの色味が強く残りすぎない程度に)
・色白の人は「サーモンピンク寄り」を選ぶと自然に仕上がる
◆ 茶クマ
▶ おすすめカラー:イエローベージュ系
理由:茶色は肌の色に近いため、自然なトーンで明るく見せるのがコツ。
手順▼
・「隠す」より、やわらかくぼかす”感覚で。つけすぎNG×
・ワントーン明るめのベージュでクマ全体をカバー。
濃い茶色から薄いライトブラウンに見た目が変わる程度でOK
肌のトーンに合わせ、黄みが強すぎないベージュ系を選ぶと失敗しにくい
◆ 黒クマ
▶ おすすめカラー:明るめのベージュ+パール系ハイライト
理由:黒クマは“影”なので、色で隠すより光で飛ばす方が効果的。
手順▼
・明るめベージュのコンシーラーで茶クマ同様「ぼかす」ようにカバー
・その上から微細なパール感のあるハイライトやアイシャドウを薄く重ね、立体感を出す
・ピンクや明るいオレンジ系は黒さを引き立たせてしまう事があるので、避けた方が◎
◆ 赤クマ
▶ おすすめカラー:黄みベージュ・オークル系
理由:赤みには黄みを足すと、落ち着いたトーンになりやすい。
手順▼
・黄みのよりのベージュで、赤みのある箇所をごく薄くカバー
・皮膚が薄いタイプが多いため、丁寧に摩擦に気を付ける
・赤みのオレンジを重ねると赤黒くなる可能性があるので要注意
クマ用コンシーラーの注意ポイント

どのタイプのクマにも共通して言えるのは、
「塗り方」が仕上がりを大きく左右するという事。
以下の③つのポイントを知っておくとカバー力だけでなく、
自然な仕上がり・崩れにくさも格段にアップします!
① コンシーラーだけで隠そうとしない
「クマ=コンシーラーだけで消すもの」と思いがちですが、実はそれ、厚塗りやヨレの原因に。
◆トーンアップ効果のある下地でくすみ感を軽減しておくこと
◆土台の明るさを整えてから必要な部分にだけコンシーラーをオン
◆イメージは “ベースで7割、コンシーラーで残り3割をカバーする”くらいが理想のバランス
② 塗るときは「こすらず・ポンポン」が鉄則
指を滑らせて伸ばすと摩擦が起きたり、ヨレの原因に。
さらに、せっかくのカバー力が台無しになる事も。
◆指の腹でハンコを押すように「ポンポン」とやさしくタッピング。
◆スポンジや小さめのブラシを使うのも◎(初心者さんにも扱いやすい)
③ 広げすぎ注意!重要なのは「必要な部分だけに」
コンシーラーを広範囲にのせすぎると、
顔全体が平坦に見える/もとの血色感まで消えてしまう事が。
“のっぺり&不健康”な印象に。
◆クマのある範囲だけにピンポイントで置く
◆最後に肌との境目を「ぼかす」程度でOK
\覚えておきたい!/
クマ隠しのコツは「盛る」より「整える」こと。
ベースメイク全体のバランスを意識すると、肌そのものがキレイに見えるようになりますよ。
肌色をくすませる原因ーシミ
シミにも種類がありますが、基本のカバー手順は共通しています。
【シミカバーの基本手順】
①シミの色よりワントーン濃いめのコンシーラーを使ってしっかり隠す
②自分の肌色に近いコンシーラーやファンデーションを上から重ねて、なじませる
この「2段階カバー」が濃さをぼかしながら自然に仕上げるコツです。
※大切なのはコンシーラーの形状・材質
シミの種類や範囲によって、使うべきコンシーラーの“形”や“質感”は異なります。
どんなタイプが自分に合っているのかを見極めるだけで、仕上がりがグッと自然に。
【広範囲にある肝斑・そばかすタイプ】
頬〜目の下あたりに「ふわっと広がる」ように存在していることが多い。
特徴:乾燥しやすい部位に広がるため、保湿力&密着感が何より大切。
避けたいのは、硬くて伸びにくいコンシーラー。
摩擦が起きやすく、うまく馴染まずムラになりがち。
◆おすすめは
・リキッドタイプ(薄く広げやすく、なじみやすい)
・柔らかめの練りタイプ(保湿力があり、乾燥肌にも◎)
・スキンケアの延長のように「すーっと伸ばせる質感」がポイント。
▶︎コンシーラーを肌にのせ、厚めのスポンジでやさしく・丁寧に広げながら伸ばしていくと◎
【 ピンポイントの濃いシミタイプ】
濃いシミや長年の紫外線ダメージによる硬めの色素沈着は、上からファンデーションを塗っても透けやすく浮きやすいのが特徴。
特徴:肌表面がやや固くなっていて、薄づきのものでは密着しにくい。
必要なのはしっかり留まる“粘度の高さ”と“定着力”。
◆おすすめは
・硬めの練りコンシーラー
・スティックタイプ
▶︎ごく小さな範囲にコンシーラーを置き、指先や小さめのブラシで周りだけをぼかすように、細かくなじませるのがコツ。
ファンデーションの選び方

肌質や好みが大きく分かれるところではありますが、この3つのポイントを押さえておくと大きな失敗は無くなります◎
① 保湿力があるもの
肌が乾く=ファンデが粉っぽく浮きやすくなる&崩れやすくなる
特に目元・口元・頬の高い部分は乾燥しやすく、
乾いた肌にファンデを重ねても、時間が経つと割れたりヨレたりしてしまう。
② くすみを飛ばせるもの
年齢とともに、肌の黄ぐすみ・血色のなさが気になりやすくなる。
くすみをカバーするためには、光の反射やトーン補正効果がある成分・色味が入っているかがカギ。
③ 薄膜で“重ね方”が調整しやすいもの
全体に厚く塗るより、必要なところだけ重ねられる=自然な仕上がりに。
カバー力だけで選ぶと「塗ってます感」が出すぎて老け見えしやすくなるため、薄づきだけど必要な箇所だけ重ねづけできる=濃淡のコントロールがしやすいものが理想。

ファンデーションの種類って色々あるけど…
それぞれの使用感や肌への効果は、メーカーによって大きく異なります。
今回は大人の肌(30代〜)向けに、
主なファンデーション4種(リキッド/パウダー/クッション/BB・CC)
の一般的なメリット・デメリットを分かりやすくまとめました。
選ぶときの目安に、ぜひ参考にしてみてくださいね!
リキッドファンデーション
パウダーファンデーション
クッションファンデーション
BB・CCクリーム
ライフスタイルやベースメイクにかけられる時間で選ぶのも◎

ファンデーションは「ひとつに絞る」必要はありません。
今の肌状態や、その日の予定・気分に合わせて仕上がりで選ぶスタイルでもOK!いくつかの候補を持っておくと、肌も心もラクになりますよ◎
隠れた救世主ー下地の選び方
時にはファンデーションよりも実力を発揮してくれることもある″救世主の下地″。
下地がピッタリ合えば、ファンデーションのお悩みの半分以上が解決することも!
☑トーンアップ効果はマスト
くすみや色ムラを調整するだけで肌の印象がグッと明るく見える。
☑ベージュ〜やさしいピンクが使いやすい
どんなファンデともなじみやすく、失敗しにくい色味。
☑パール・ラメは控えめが◎
自然なツヤは出しつつ、ギラつかず上品な仕上がりに。
☑毛穴カバーには専用下地をプラスしてもOK
Tゾーンだけにポアケア下地を仕込むのもおすすめ!
ベースメイクの仕上がりは下地でほぼ決まると言っても過言ではありません!
あなたにぴったりの1本を見つけて、もっとメイクを気楽に楽しみましょう。
プラスaでワンランク上の大人肌に
■カバーするだけが正解じゃない!
「活かすこと」を取り入れると仕上がりがさらに上質・メリハリのついた立体感肌に!

「私の肌なんて…活かすところある?」
そんなふうに思ったあなたへ。
今手持ちのアイテムを上手く取り入れることでイキイキとした肌の生命感は手に入れられます!
■プラスワンテクニック
☑頬骨の一番高い位置にツヤ系の下地orファンデーションをほんの少しプラスでのせる(お米の粒1つ分くらいの量をポンポンと)
☑その上にはパウダーはのせないorごく少量にとどめておく
それだけで頬の位置がグッと高く見え、内側からツヤめくような肌印象に…!
ハイライトで発光させるよりも自然で、
まるで「元からツヤ肌です」と思わせるさりげない美しさを演出できます。
是非取り入れてみてくださいね!
さいごに
肌は年齢とともに変わっていくもの。
だからこそ、毎日のベースメイクに少しの工夫と選択を。
ただ隠すのではなく、
「活かす」「ぼかす」「引き算する」ことを意識してみて下さいね♪



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